今までの経過から、現在に至るまでには、様々な場面がありました。作業受託は増えましたが、米・麦の価格の下落により農機具の更新が難しい状況にあり、後継者がいなかったら更新しなかったと思います。何せ、1,300万円するコンバインを購入したとしても、採算が取れるわけがないんですね。自分は体力も衰えてきていたものですから、作業受託もこの辺でよかろうと思っていました。その時、長男(現在:専務)が、どうしてもコンバインの導入が必要と言ったんですよ。「作業受託のお客様が増えてきているのに、縮小することはない」ときかなかったんです。これがきっかけで、現在まで受託面積も増え、増収に繋がっています。
メッセージ
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私が施設を昭和62年に新築したとき
"農業一筋でメシを食う"というのが、私の目標でした。まわりの人達からは、部落単位で組織の中(任意の組合)で共同利用したほうがコストも安くなるからと言われました。しかし、当時の話し合いの結果では、施設を利用して所得を上げることよりも、農作業が終わったら早く日雇い・出稼ぎに行くのが目的だということがわかり、自分の考えとに違和感を覚えました。また、当時では他の任意組合を見てもあまり良い結果が見られないこともあり、自分で建てることにしました。私も47年間、農業一筋で取り組んできました。いつも家族には、「常に努力していると結果は後からついてくる、努力しても経営悪化するかもしれないが、それは人生、山あり谷ありなんだよ、常に努力しろよ。」と言ってきました。経営というものは生き物であるから、その時々の考え方と実行だと思います。それには、常に努力していないと実行できないと私は考えます。
今後の動向
◇高齢化や後継者不足により、管理できなくなった農地への積極的なアプローチ
◇効率的・効果的な無人ヘリを利用し地域と一体化した防除管理
◇政府からの経営安定対策に対応する転作作物の品質・収量の向上